Vault 3

尚、上記で記載されているフィーンドに対する都合の良さはそのまま彼らの拠点を襲撃する運び屋にとっても好都合な点となる。

フィーンドはどの勢力にとっても死に絶えようが滅びようがどうでもいい薬中共の集まりであり、派手に戦闘をした所で巻き込まれる無関係の人間も既に全滅している。
モハビにおいてこれほどまでに気兼ねなく略奪が出来る勢力は他におらず、またシステム的には勢力扱いですらないので評価の下がることも上がることもない。加えて、エネルギー武器等の高価な武器も所有している点も略奪する側からは好都合。

これらの点から多くの運び屋が資金稼ぎ、経験値集め、新たに入手した武器の試し撃ちにVault 3へと訪れては今日もフィーンド達を皆殺しにしていくのだ。

多数によって構成される組織に対しては有効かつ効率的な拠点でも、圧倒的に強い個人を相手にするのはまた別の話である

モーターランナーによると、どうも以下の点からVault 3は「無軌道な薬物中毒者の集団であるフィーンドを維持する上でこの上なく都合がいい拠点」であるらしい

①NCRやスパミュといった厄介な相手を不用意に刺激させず、尚且つあちらからも迂闊な手出しが出来ない距離・位置・守りやすさがある
②集団の維持に不可欠な薬物の安定供給元であるカーンズに対し、取引に支障が出ない程度かつ部下が手出し出来ないようにさせられる距離と位置にある
③薬物の横取りを狙う身内の不心得者から己の身と薬物を守ることができる

潜伏していたNCRレンジャーによると2、3週間前は普通のトレーダー達が住んでたと語っているので最近皆殺しにされてしまったようだ。

最新のハイテク兵器を取り揃えた重武装を誇るVaultであったが、ほとんど奇襲に近い形で押し入ったフィーンドに、住民は老若男女を問わず皆殺しにされた
女子供も含めてほぼ全員が凄惨な殺され方をしたらしく、フィーンドたちが「楽しい狩り」を満喫した後死体は処分されたが、多数の血痕が残っている

…もっとも、多くの場合その血は運び屋によってフィーンドの血で新たに洗い流されることになるパターンが多いと思われる

フリーサイドで「ミック&ラルフ」という店を開いているミックとラルフのうち、ラルフがここのジャンプスーツを販売している。店上階居住フロアのドレッサーにも保管してある。
また、ミックは条件を満たすと運び屋のPip-boy 3000を金ぴかキラキラゴテゴテのPimp-boy 3000000000なるものと交換してくれる。
もしかすると、彼らはこのVaultの生き残りなのかもしれない。

内部に居座っているフィーンド団が「自分から開けてくれるなんて間抜けだぜ」と
当事者であるかのように語っていることから
割と最近まで機能していたVaultなのかも知れない

ネバダ州ラスベガス西に設置されたVault。
戦争後に再入植する為の管理Vaultであったが、不運なことに、扉を開けた直後
フィーンドという薬中レイダー団にVaultの全住人が虐殺されてしまう事態に
その後はフィーンドのリーダー、モーターランナーがここに拠点を構える事になる

扉を開けた理由は予定外の水漏れの為とも、閉鎖続行派の監督官と、
開放派の監督官候補が選挙で争い、後者が選ばれた為とも言われているが
どうも最終戦争から10年後に自動的に隔壁が開く細工がVault-Tecによりされていたのが主な原因と推測されている。